太陽光パネルの撤去費用はいくら?枚数別の目安と内訳

太陽光パネルの撤去費用|屋根からパネルを外す作業

太陽光パネルの撤去費用は、外す工事の費用・処分費・足場代の3つに分かれます。この3つを分けて見ないと、見積りを比べることができません。

調べると「10万円から15万円」といったレンジが出てきますが、その金額に処分費が入っているのか、足場代が入っているのかは、たいてい書かれていません。

この記事では、関東7都県で太陽光パネルの脱着を専門にしている立場から、枚数ごとの単価と、実際にお請けした工事の内訳をお伝えします。

関連する内容は、それぞれの記事でご説明しています。捨てる費用そのものは太陽光パネルの処分費用、誰に頼めばよいかは太陽光パネルの撤去業者の選び方、発電をやめるか迷っている段階の方は太陽光発電をやめたいときをご覧ください。

まずは有資格者による点検・現地調査からご案内します。ご相談は無料です。

太陽光パネルの撤去費用の相場|10枚で29万〜33万円が目安

太陽光パネルの撤去費用の内訳|外す工事・処分費・足場代
画像

撤去のご依頼は次の3つのどれかです。頼み方によって金額の考え方が変わります。

外して戻さない場合の費用

パネルを全部外して、そのまま処分する場合です。外す工事の費用に、処分費と足場代が加わります。

当店の標準工事は、枚数によって単価が変わります。

枚数 1枚あたりの単価
1〜19枚9,000円
20〜29枚8,000円
30〜39枚7,000円
40枚以上6,000円
  • 上記単価は、足場を自社施工で行った場合の単価です。
  • 取付金具、足場の組み立て・解体、記載のない工事は別途費用がかかります。
  • 標準工事・屋根カバー工法の単価には、太陽光パネルの取り外し・取り付け、現場調査、パネル簡易清掃、電圧測定、連系確認が含まれます。

いずれも足場を当店で施工した場合の単価です(枚数別の単価表)。ここに処分費が1枚5,000円(処分場までの運搬とマニフェスト発行費込み)と、足場代が加わります。

この単価表と処分費から積み上げると、枚数ごとの目安は次のようになります。

枚数 外す工事 処分費 足場代 合計の目安
10枚90,000円50,000円151,000〜188,400円29万〜33万円
20枚160,000円100,000円同上41万〜45万円
40枚240,000円200,000円同上59万〜63万円

足場代は、実際にお請けした工事での幅です。建物の大きさと形で変わります。なお、当店が公開している施工事例で最も多いのは22枚です。30枚以上の単価は単価表にある金額ですが、その規模の工事の内訳は公開していません。上の表は単価表からの積み上げとしてご覧ください。

一般に紹介されている「住宅用10万円から15万円」という金額は、外す工事だけを指していることが多く、処分費と足場代が入っていない場合があります。比べるときは、その金額に何が含まれているかを確かめてください。

なお、往復100km未満のお伺いは交通費が無料です。100km以上の場合は15,000円をいただいています。

外して戻す場合の費用

屋根の塗装や葺き替え、カバー工法に合わせて、いったん外して工事後に戻す工事です。当店ではこれを「脱着」と呼んでいます。

単価は上の表と同じ枚数区分で、屋根カバー工法に伴う場合は1枚12,000円から9,000円です。取り外しと取り付け、現場調査、パネルの簡易清掃、電圧測定、連系の確認までが含まれます。

外して戻す場合は処分費がかかりません。そのかわり、取付金具を再利用できないときは新設金具の費用が加わります。詳しくは太陽光パネルの取り外し費用再設置費用でご説明しています。

撤去から処分まで頼む場合の費用

当店では、当店が撤去した廃材を、排出事業者として自社運搬し、提携先の中間処分場へ引き渡しています。引き渡した先では、廃棄物処理法に基づいて適切に処分されます。

処分費は1枚あたり5,000円で、処分場までの運搬とマニフェストの発行費用が含まれます。

なお、産業廃棄物を運搬するには産業廃棄物収集運搬業の許可が必要で、当店はこの許可は取得していません。そのため、すでに外れているパネルの運搬だけをお引き受けすることはできません。外すところからご一緒であれば、処分までを通してお請けできます。すでに外してある場合も、状況によってご案内できることがありますので、まずはご相談ください。

太陽光パネルの撤去費用が変わる4つの条件

同じ枚数でも、現場の条件で金額は動きます。見積りを取るときに確認していただきたい4点です。

パネルの枚数

太陽光パネルの撤去費用の枚数別単価

枚数が増えるほど、1枚あたりの単価は下がります。1〜19枚で9,000円、40枚以上で6,000円ですから、1枚あたりで3,000円の差があります。

これは、屋根に上がる準備、足場の組み立て、電気の切り離しといった、枚数に関わらずかかる手間が一定だからです。枚数が増えても、この部分は増えません。

気をつけていただきたいのは区分の境目です。19枚は1枚9,000円で171,000円ですが、20枚だと1枚8,000円で160,000円になり、1枚多いほうが11,000円安くなります。増設を検討されている場合や、故障したパネルを一緒に外す場合は、枚数が区分をまたぐかどうかで総額が変わります。お見積りのときにご相談ください。

足場の要否

足場は単価表に含まれていません。屋根の上での作業になりますので、平屋の低い屋根などを除いて、ほとんどの現場で必要になります。

実際にお請けした工事では、足場代は151,000円から188,400円の幅がありました。足場は屋根の面積ではなく建物の外周と高さで決まるため、パネルの枚数が少なくても、建物が大きければ足場代は下がりません。10枚の工事でも20枚の工事でも、足場代がほぼ同じということが起こります。

屋根の塗装や葺き替えと同時に行う場合は、足場を共用できるので二重にはかかりません。撤去だけのために足場を組むより、屋根工事に合わせるほうが総額は下がります。

屋根の形と勾配

パネルの並べ方や屋根の材質で、外す手間が変わります。横向きのレールで固定されている場合と、金属屋根に直接取り付けられている場合とでは、金具の外し方が変わります。

勾配が急な屋根は、作業できる時間が短くなり、安全対策も増えます。屋根材が傷んでいる場合は、その上を歩くこと自体に手間がかかります。

こうした条件は、写真だけでは判断できません。当店では現場調査で屋根に上がり、金具の固定方法と屋根材の状態を確認したうえでお見積りをお出ししています。現地を見ずに金額をお伝えすることはしていません。

取付金具の再利用の可否

外して戻す工事の場合、取付金具を再利用できるかどうかで金額が変わります。金具が傷んでいる場合や、屋根材を替える場合は、新設金具の費用が別途かかります。

実際にお請けした工事では、新設金具の費用は98,500円から157,300円でした。枚数が同じでも、金具を新設するかどうかで10万円前後の差が出ます。

外して戻さない場合は、金具も一緒に撤去しますので、この費用はかかりません。金具を外した跡の穴を塞ぐ費用は別途かかります。

太陽光パネルの撤去費用の実例|内訳を公開しています

実際にお請けした工事の内訳です。金額は施工事例のページに記載しているとおりです。

事例 枚数 総額 内訳
栃木県那須塩原市
脱着+故障パネル2枚の撤去処分
14枚303,600円脱着 108,000円
足場 153,000円
故障パネル撤去処分(2枚)15,000円
神奈川県大和市
脱着+パネル1枚の撤去廃棄
15枚429,500円
(税別)
脱着(1枚の撤去廃棄込み)180,000円
新設金具 98,500円
足場 151,000円
千葉県千葉市
屋根全面塗装に伴う脱着
14枚314,400円
(税別)
脱着 126,000円
足場 188,400円
群馬県前橋市
屋根カバー工法に伴う脱着
20枚489,000円
(税別)
脱着 220,000円
新規金具 114,000円
足場 155,000円

一部のパネルだけを減らすという選び方

上の2件のように、全部を外さず、傷んだパネルだけを減らすこともできます。

那須塩原市の工事では、14枚のうち故障していた2枚だけを撤去処分しました。撤去処分の15,000円は2枚分ですので、1枚あたり7,500円です。ここには外す作業と処分の両方が含まれます。残った12枚は系統を組み替えて発電を再開しています。

大和市の工事では、15枚のうち1枚を撤去廃棄し、14枚に減らして戻しています。

発電量は減りますが、費用は全量を撤去するより抑えられます。「1枚だけ壊れているが、全部外すしかないのか」というご相談は、実際に多くいただきます。

全部を撤去する場合の見方

当店が公開している施工事例16件は、すべて外して戻す脱着の工事です。全部を外して戻さない工事の事例は、現時点で公開しているものがありません。ですので、全量撤去の総額を実額でお示しすることができません。

かわりに、上の表の脱着の事例から読み方をお伝えします。全部を撤去する場合は、脱着費用のかわりに撤去の単価がかかり、金具の費用がなくなり、処分費が1枚5,000円で加わります。足場代は同じようにかかります。

実際の金額は屋根の状態で変わりますので、現地を確認したうえでお見積りをお出しします。

太陽光パネルの撤去で別途かかる4つの費用

単価表に含まれていない費用です。見積りのときに、この4つが入っているかをご確認ください。

処分費

外したパネルを処分する費用です。1枚あたり5,000円で、処分場までの運搬とマニフェストの発行費用が含まれます。外して戻す工事ではかかりません。処分そのものの相場や流れは太陽光パネルの処分費用でご説明しています。

屋根の補修費

取付金具を外したあとには、屋根に穴が残ります。ここを塞いで防水処理をする費用です。屋根材の種類と穴の数で変わります。

電気の切り離し費

パネルは配線でつながっていますので、外す前に電気を切り離します。有資格者が行う作業です。売電を終える場合は、電力会社への手続きもあわせて必要になります。

交通費

往復100km未満は無料です。100km以上の場合は15,000円をいただいています(枚数別の単価表)。

太陽光パネルを自分で撤去できない3つの理由

費用を抑えるために自分で外せないか、というご質問をいただきます。おすすめできない理由が3つあります。

電気工事士の資格

パネルは配線でつながっていて、日が当たっている間は発電を続けています。電気を切り離す作業には資格が必要です。資格のない方が触ると、感電の危険があります。

屋根の上での作業

屋根の上は、足場がなければ危険な場所です。パネルを持って勾配のある屋根を移動することになり、落下と転落のどちらもあり得ます。

産業廃棄物としての処理

事業活動で出た太陽光パネルは産業廃棄物にあたり、廃棄物処理法に基づいて処理する必要があります。家庭ごみとして出すことはできません。当店では、当店が撤去した廃材を排出事業者として自社運搬し、提携先の中間処分場へ引き渡しています。

太陽光パネルの撤去を頼む業者の見分け方|3つの確認項目

見積りを取るときに見ていただきたい3点です。詳しくは太陽光パネルの撤去業者の選び方でご説明しています。

屋根の上の作業ができるか

電気工事の会社でも、屋根の上の作業を請けていないことがあります。逆に解体の会社でも、電気の切り離しができないことがあります。パネルの撤去は、屋根と電気の両方にまたがる工事です。

ここを確かめないと、工事の途中で「この部分はうちではできない」となり、別の業者を手配することになります。その分だけ工期が延び、足場を組み直すと費用も増えます。1社で通して対応できるかを、最初に聞いておくと確実です。

見積りが工程ごとに分かれているか

「撤去処分一式」とだけ書かれた見積りでは、何にいくらかかっているかが分かりません。外す作業費、足場、金具、処分費が分かれていれば、他社と比べることができます。

分かれていないと、追加費用が出たときに、それが元の見積りに含まれていたのかどうかを確かめられません。「一式」の中に屋根の補修が入っていると思っていたら別途だった、ということが起こります。金額の総額だけでなく、何が含まれているかで比べてください。

外したあとの行き先を説明できるか

外したパネルをどこへ運ぶのかを説明できるかどうかは、確かめておきたい点です。

なぜ確かめる必要があるかというと、パネルを出した人の責任が、引き渡したあとも続くためです。事業活動で出た産業廃棄物は、排出した人が最後まで適正に処理される責任を負います。処理を頼んだ相手が正しく処理しなかった場合、頼んだ側にも責任が及ぶことがあります。

産業廃棄物として引き渡した場合は、マニフェスト(産業廃棄物管理票)でいつ、どこへ引き渡したかを記録に残せます。この控えが手元にあれば、あとから確認できます。

ご自宅の設備を処分する場合は、この責任がそのままかかるわけではありません。ただ、行き先を説明できない業者に頼むと、不法投棄されたときに自分の設備だったものが自分の名前で出てくる可能性があります。行き先とマニフェストの有無は、費用と同じくらい確かめておきたい点です。

屋根工事や解体に伴う太陽光パネルの撤去

屋根の葺き替えや建物の解体をされる業者様から、パネルの取り外しだけをご依頼いただくことがあります。

元請けから取り外しだけを頼む場合

当店は関東7都県で、太陽光パネルの脱着と撤去を専門にお請けしています。有資格者が対応し、12社のパネルメーカーの施工IDを持っているため、保証の条件を満たした形で外して戻す工事にも対応できます。

屋根工事や解体の工程に合わせて、パネルの取り外しだけを承ることができます。工期の調整もご相談ください。

足場を共用する場合

屋根の工事と同時に行う場合、足場を共用できるので足場代が二重にかかりません。上の実例のとおり足場代は151,000円から188,400円かかりますので、ここを分けずに済むかどうかは総額に効きます。

屋根カバー工法とあわせた工事については、屋根カバー工法とパネル脱着でご説明しています。

よくあるご質問(FAQ)

Q1: 撤去費用と処分費用は何が違いますか?

A1: 撤去費用は屋根からパネルを外す工事の費用、処分費用は外したパネルを捨てる費用です。

Q2: パネル1枚だけ撤去できますか?

A2: できます。上の実例のとおり、1枚だけ、2枚だけを撤去した工事をお請けしています。

Q3: 撤去だけ頼めますか?

A3: 当店が撤去する工事としてであれば承ります。すでに他社様やお客様が外されたパネルについて、運搬と処分だけを承ることはできません。

Q4: 足場は必ず必要ですか?

A4: ほとんどの現場で必要になります。現地調査で確認します。

Q5: 屋根の穴はどうなりますか?

A5: 金具を外した跡は塞いで防水処理をします。費用は屋根材と穴の数で変わります。

Q6: 撤去に補助金はありますか?

A6: 撤去そのものに使える全国一律の補助金はありません。自治体ごとの制度は変わりますので、お住まいの自治体にご確認ください。

Q7: 太陽光パネルのリサイクルが義務になると聞きましたが、住宅にも関係ありますか?

A7: 2026年6月5日に「太陽電池廃棄物の再資源化等の推進に関する法律」(令和8年法律第33号)が公布されましたが、施行日はまだ決まっていません(附則第一条)。義務がかかるのは「事業用太陽電池」で、法律はこれを「収益事業において使用されているもの又は使用されていたもの」と定めています(第二条第一項)。条文に「住宅」という言葉は出てきません。線が引かれているのは、収益事業で使っているかどうかです。売電されている場合の扱いや、届出が必要になる重量の要件は政令で定められることになっており、まだ公表されていません。

出典:e-Gov法令検索衆議院・法律案本文環境省・報道発表

Q8: 屋根工事の業者経由でも頼めますか?

A8: 承ります。屋根の葺き替えや解体の工程に合わせて、パネルの取り外しだけをお請けしています。

太陽光パネルの撤去なら「太陽光パネル脱着専門店」にお任せください!

当店は関東7都県で、太陽光パネルの脱着と撤去を専門にしています。有資格者が対応し、12社のパネルメーカーの施工IDを持っているため、保証の条件を満たした形で外して戻す工事にも対応できます。

お見積りは、まず有資格者による点検・現地調査からご案内しています。屋根に上がって状態を確認したうえで、外す工事、足場、処分の費用を分けてお出しします。

外したパネルは、排出事業者として自社運搬し、提携先の中間処分場へ引き渡します。引き渡した先では廃棄物処理法に基づいて適切に処分されます。

まとめ|太陽光パネルの撤去費用は、外す工事と処分を分けて確認しましょう

太陽光パネルの撤去費用は、外す工事の費用・処分費・足場代の3つに分かれます。この3つを分けて見れば、見積りを比べられるようになります。

  • 外す工事の単価は枚数で変わり、当店では1枚9,000円から6,000円です
  • 処分費は1枚5,000円で、処分場までの運搬とマニフェスト発行費が含まれます
  • 足場代は建物の大きさで決まり、実際の工事では151,000円から188,400円でした
  • 10枚なら29万〜33万円、20枚なら41万〜45万円が目安です
  • 屋根の工事と同時に行えば、足場代は二重にかかりません
  • 全部を外さず、傷んだパネルだけを減らすという選び方もあります

「撤去処分一式」とだけ書かれた見積りは、中身が分かりません。工程ごとに分かれた見積りをご確認ください。

まずは点検・現地調査からご案内します。お気軽にご相談ください。