屋根カバー工法は太陽光パネル付きでもできる?費用相場と工事の流れを実例で解説

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「築15年を超えて屋根の劣化が気になっているけれど、屋根の上に太陽光パネルが載っているのでカバー工法は難しいのでは」「複数業者に問い合わせたが、太陽光パネルが理由で工事を断られた」というご相談を、住宅オーナー様や元請けの屋根業者様から多くいただきます。

結論として、太陽光パネルが載っている屋根でも屋根カバー工法は可能です。ただし、ほとんどのケースで一度パネルを取り外し、カバー工法後に再設置する流れになります。

なお屋根カバー工法とは、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材(ガルバリウム鋼板など)を被せて屋根を新しくする工法です。葺き替え工法と比べて撤去費・処分費がかからないため、費用を抑えやすい一方で、屋根材を被せる性質上、太陽光パネルが固定された状態では施工しにくいという制約があります。

本記事では、関東で太陽光パネル脱着工事を手がける専門店として、太陽光パネル付き屋根のカバー工法を成立させる「費用相場・工事の流れ・実際の2事例・依頼前の確認事項・業者選び」を解説します。

屋根カバー工法で太陽光パネルを一度外す必要がある理由

屋根カバー工法は「既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる」工法です。屋根面に太陽光パネルが固定されたままでは、新しい屋根材を被せる作業そのものが進められません。そのため、パネルを一度取り外してから屋根カバー工法を行い、最後にパネルを再設置するのが標準的な手順になります。

パネルを載せたまま施工できない3つの理由

  1. 物理的に新しい屋根材を被せられない:パネル架台が屋根に固定されたままだと、架台の周辺で施工不可の範囲が出てしまい、屋根全体を新しくできません。
  2. パネル下の防水処理が更新できない:パネル架台と屋根材の隙間にコーキング(防水処理)が施されている場合、施工後の雨漏り対策として、カバー工法のタイミングで更新できる体制が望ましくなります。
  3. 後で金具を打ち直すと屋根の貫通箇所が増える:カバー工法後に新しい屋根材へ架台を固定し直すと、新規の貫通箇所が増え、雨漏りリスクが上がります。

屋根カバー工法×太陽光パネル脱着の費用相場|実例49万〜52万円+屋根材費用

屋根カバー工法と太陽光パネル脱着を同時に行う場合、当社の実例では 18〜20枚規模で総額49万〜52万円(税別) の範囲です。この総額には「太陽光パネル脱着・足場・新規金具・パワコン交換などの追加工事」が含まれ、これに 屋根材自体の費用(屋根面積×屋根材単価+下地補修費)が別途必要になります。

屋根材自体の費用は、屋根の面積・既存屋根材の状態・新しく被せる屋根材(ガルバリウム鋼板など)で変動するため、現地調査後にお見積もりとして個別にご提示します。なお、太陽光脱着と屋根カバー工法を同時に行うと、足場代を両工事で共有でき、別々に発注するより総額を抑えやすくなります。

太陽光パネル脱着の単価(屋根カバー工法)

太陽光パネル脱着の枚数別単価は以下の通りです。屋根カバー工法は新しい屋根材の上から作業を行うため、標準工事より単価が高めに設定されています。

工事種別 枚数 パネル1枚あたりの単価
屋根カバー工法1〜19枚12,000円/枚
屋根カバー工法20〜29枚11,000円/枚
屋根カバー工法30〜39枚10,000円/枚
屋根カバー工法40枚以上9,000円/枚
(参考)標準工事 1〜19枚1〜19枚9,000円/枚
  • 上記単価は、足場を自社施工で行った場合の単価です。
  • 取付金具、足場の組み立て・解体、記載のない工事は別途費用がかかります。
  • 屋根カバー工法の単価には、太陽光パネルの取り外し・取り付け、現場調査、パネル簡易清掃、電圧測定、連系確認が含まれます。屋根材自体の費用は含まれません。
  • 適用条件・税区分の詳細は単価表ページをご確認ください。

屋根材自体の費用が決まる4つの要素

屋根材自体の費用は、以下の4要素で決まります。現地調査の際にこれらを確認したうえで個別にお見積もりをご提示します。

  1. 屋根の面積:㎡数が大きいほど屋根材費・施工費が上がります。
  2. 新しく被せる屋根材の種類:ガルバリウム鋼板・遮熱屋根材など、材質や機能で単価が変わります。
  3. 既存屋根材の状態:劣化や雨漏り箇所がある場合、下地補修が追加で必要になることがあります。
  4. 足場の有無・規模:太陽光脱着と同時施工なら足場を共有できるため、別途追加にはなりません。

関東で実施した屋根カバー工法×太陽光パネル脱着の2事例

実際に当社で屋根カバー工法と太陽光パネル脱着を同時施工した2件の費用と工期を公開します。

事例 地域 枚数 工事内容 工期目安 総額 税区分
前橋群馬県前橋市20枚屋根カバー工法+脱着+新規金具+足場約2週間489,000円税別
横須賀神奈川県横須賀市18枚屋根カバー工法+脱着+新設金具+パワコン交換+足場約1か月519,000円税別
  • 2事例とも税別表記です。屋根材自体の費用は別途見積もりとなります。
  • 総額には、太陽光パネル脱着・新設金具・足場・追加工事(パワコン交換など)を含みます。
  • 工期は、屋根工事の規模・天候・部材の納期で変動します。

前橋(20枚/約2週間)|複数業者見積もりから当社に決まった事例

20枚のパネルが載った戸建てで、屋根カバー工法に伴うパネル脱着・新規金具設置・足場までを一括施工した事例です。施工費用は489,000円(税別)、工期は約2週間でした。

お客様は複数業者から見積もりを取得したうえで当社にご依頼くださいました。価格面でご評価いただいた背景には、足場・電気工事を社内グループで完結している施工体制があり、外注費・中間マージンが発生しにくい構造があります。

「何社か聞いた中で一番金額が安く、初めてだったので少し不安がありましたが、発注段階のやり取りから工事まで、しっかり対応してもらえて頼んで良かったです。」(前橋事例 お客様の声)

事例の詳細は群馬県前橋市の屋根カバー工法事例をご覧ください。

横須賀(18枚/約1か月)|パワコン交換も同時に行った事例

18枚のパネルが載った住宅で、屋根カバー工事に伴うパネル脱着・足場(275㎡)・新設太陽光金具・パワーコンディショナー交換までを一括手配した事例です。施工費用は519,000円(税別)、工期は約1か月でした。

普段依頼している太陽光業者に「忙しくて対応できない」と断られた屋根業者様からのご相談がきっかけです。パワーコンディショナーが設置から16年経過してモニター故障も起きていたため、脱着・足場のタイミングに合わせてパワコン交換を提案。結果、パワコン交換は追加30,000円(税別)で対応できました。

「足場業者と太陽光業者を別々で手配していたが、今回は一括で頼めたため、発注も現場管理も非常に楽だった。」(横須賀事例 元請け業者様の声)

事例の詳細は神奈川県横須賀市の屋根カバー工法事例をご覧ください。

太陽光パネル付き屋根のカバー工法|工事の流れと所要日数(5ステップ)

太陽光パネルを脱着して屋根カバー工法を行う際の標準的な工程は5ステップです。所要日数の目安も併せてご紹介します。

①現地調査・屋根診断(半日〜1日)

パネルの設置枚数・配線・型番・架台の状態を確認するとともに、屋根材の劣化状況・下地の傷み・雨漏りの有無を診断します。当社では資格を持つ担当者が屋根診断を担当し、カバー工法が適切かどうかを確認したうえでお見積もりを作成します。

②パネル取り外し(半日〜1日)

専門の電気工事士がパネルを架台から取り外し、配線を解除します。取り外したパネルは1枚ずつ清掃・電圧測定を行い、現場の指定場所に一時保管します。

③屋根カバー工法(5〜10日)

既存屋根の上に防水シート・新しい屋根材(ガルバリウム鋼板など)を施工します。屋根面積や天候によって日数が変動します。塗装・修理が必要な箇所があれば、グループ内の塗装・リフォーム事業部が同時に対応します。

④パネル再設置(半日〜1日)

新しい屋根材に対応した新設金具を取り付け、パネルを元の位置に再設置します。配線を接続し、屋根面と架台の防水処理を確認します。

⑤動作確認・発電チェック(半日)

電気配線の電圧を測定し、モニターで発電量が正常か確認します。発電状況に問題がないことを確認したうえで、お客様にお引き渡しします。

なお、足場の組み立て・解体や部材の納期を含めると、住宅規模で総工期は 約2週間〜1か月 が目安です。

依頼前に確認しておきたい4つのこと

屋根カバー工法と太陽光パネル脱着を同時に依頼する場合、見積もり段階で確認しておきたい4点をまとめます。住宅オーナー様も、屋根業者様からご相談いただく場合も共通の確認事項です。

①メーカー保証の継続条件

太陽光パネルにはメーカー保証(出力保証10〜25年・機器保証10〜15年が多い)が付いていますが、保証の扱いはメーカー・設置状況・施工方法によって異なります。メーカー認定施工店以外で脱着すると保証対象外になる場合があるため、ご自宅のパネルメーカー名と保証条件を事前に確認することが大切です。

当社は主要パネルメーカー12社の施工IDを保有しており、対象メーカーでは条件を確認しながら脱着・再設置を進められます。

②雨漏り防止(防水処理の更新確認)

カバー工法は新しい屋根材を被せる工事のため、新設金具の貫通箇所や架台周辺の防水処理が新しい屋根材と整合しているかが重要です。専門の電気工事士が金具周辺の防水処理も同時に確認できる体制かどうかを、見積もり時にご確認ください。

③工事後の発電確認と報告書

工事完了時には、配線の電圧測定・モニターでの発電量確認まで行うのが標準です。引き渡し前に発電状態が確認できているか、報告書として残るかも見積もり時に確認しておくと安心です。

④屋根・電気・足場を一窓口で進められる体制

カバー工法は屋根工事、パネル脱着は電気工事の知識が必要です。これらを別々の業者に分けて発注すると、スケジュール調整と責任範囲が複雑になります。1社で屋根・電気・足場を一窓口で進められる体制かどうかは、見積もり時に必ず確認しておきたい項目です。

当社の場合、栃和グループ内に「足場事業部」「塗装・リフォーム事業部」「電気工事部」を持ち、横須賀事例の元請け業者様からも「発注も現場管理も非常に楽だった」とお声をいただいています。

業者選び|屋根カバー工法と太陽光パネル脱着を1社で進めるためのチェックポイント

屋根カバー工法と太陽光パネル脱着の同時施工は、屋根・電気・足場の3領域に加えて、メーカー保証への配慮も必要です。業者選びの確認軸を4つ整理します。

①太陽光脱着の実績と事例の透明性

屋根業者・塗装業者だけでは、パネルの取り扱いや配線知識が不足するケースがあります。脱着の実績を施工事例として公開し、地域・枚数・費用・工期が一覧で確認できる業者かどうかを、最初の判断基準にしてください。

②屋根・電気・足場の一窓口対応

屋根工事と電気工事を別の業者に発注すると、スケジュール調整と責任範囲が複雑になります。1社で屋根・電気・足場を完結できるか、または提携先と一窓口で進められるかを確認します。

③パネルメーカー認定(保証継続)

メーカー認定施工店以外で脱着すると、メーカー保証の対象外になる場合があります。ご自宅のパネルメーカーの認定を取得しているかは、見積もり時に必ず確認したいポイントです。当社は主要パネルメーカー12社の施工IDを保有しています。

④自社施工保証の有無

メーカー保証が切れた後の不具合や、施工に起因する不具合への対応を、業者側が自社保証として持っているかを確認します。当社では自社施工の工事に対して「栃和としての10年保証」をお付けしています(適用範囲は工事内容・現場状況によって異なるため、お見積もり時にご確認ください)。

業者選びの詳細は太陽光パネル脱着業者の選び方、屋根塗装の費用相場は屋根塗装の費用相場もあわせてご確認ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q1: 太陽光パネルが載っている屋根でも、屋根カバー工法はできますか?

A1: 可能です。ただし、ほとんどのケースで一度パネルを取り外し、屋根カバー工法後に再設置する流れになります。パネルを固定したままだと新しい屋根材を被せる施工そのものが進められないためです。

Q2: 太陽光パネルを載せたまま屋根カバー工法はできますか?

A2: パネルを載せたままの施工は、原則としておすすめしていません。新しい屋根材を被せられる範囲が制限され、パネル下の防水処理も更新できないためです。現地状況によっては部分的に対応できるケースもあるため、現地調査での確認が必要です。

Q3: 太陽光パネル脱着+屋根カバー工法の費用相場はいくらですか?

A3: 太陽光パネル脱着の単価は、屋根カバー工法の場合で1枚12,000円〜(1〜19枚の場合)です。屋根カバー工法自体の費用は、屋根面積・既存屋根材・新しい屋根材で変動するため、現地調査後の個別見積もりとなります。当社の実例では、18〜20枚規模で太陽光脱着・足場・部材交換を含めて約49万〜52万円(税別)の範囲で施工しています。

Q4: 屋根カバー工法をするとメーカー保証はどうなりますか?

A4: 保証の扱いは、メーカー・設置状況・施工方法によって異なります。メーカー認定施工店以外で脱着すると保証対象外になる場合があるため、ご自宅のパネルメーカー名と依頼先業者の認定状況を事前に確認しましょう。当社は主要12社のメーカー施工IDを保有しています。

Q5: 工事期間はどれくらいかかりますか?

A5: 屋根面積・パネル枚数・部材交換の有無で変動します。当社の屋根カバー工法×太陽光脱着の事例では、前橋20枚で約2週間、横須賀18枚(パワコン交換含む)で約1か月でした。

Q6: 屋根カバー工法に火災保険・補助金は使えますか?

A6: 自然災害(台風・落雷・雪など)が原因の屋根損傷・パネル損傷の場合、火災保険の「風災・雪災・落雷」特約が適用される可能性があります。補助金は、屋根カバー工法・太陽光パネル脱着を直接対象とするものは限定的ですが、自治体によって省エネリフォーム・遮熱屋根材などの関連補助金が使えるケースがあるため、お住まいの自治体の最新情報を確認してください。

屋根カバー工法×太陽光パネル脱着なら「太陽光パネル脱着専門店」にお任せください

太陽光パネル脱着専門店は、株式会社栃和(とちわ)が運営する太陽光パネル脱着の専門サービスです。屋根カバー工法と太陽光パネル脱着を1社で完結できる総合施工体制が特徴です。

  • 関東7都県(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬)の住宅・屋根業者様からのご依頼に対応
  • グループ内に足場事業部・塗装/リフォーム事業部・電気工事部を保有
  • 資格を持つ担当者による屋根診断・主要パネルメーカー12社の施工IDを保有
  • 屋根カバー工法×太陽光脱着の2事例を公開(前橋20枚・横須賀18枚)
  • 自社施工に対する「栃和10年保証」をお付け(適用範囲は工事内容により異なる)

まとめ|屋根カバー工法×太陽光パネル工事は「外す前提」と「一窓口対応」が判断軸

太陽光パネルが載った屋根のカバー工法は、パネルを一度取り外す前提で進めるのが基本です。新しい屋根材を被せる工法の性質上、パネルが固定されたままだと施工不可の範囲が出てしまい、パネル下の防水処理も更新できなくなるためです。

依頼先を選ぶときの判断軸は次の4点に絞ると整理しやすくなります。

  • 太陽光脱着の実績:施工事例で地域・枚数・費用・工期が公開されているか
  • 屋根・電気・足場の一窓口対応:別業者に分けず責任範囲を一本化できるか
  • メーカー認定:ご自宅のパネルメーカーの保証を継続できる施工体制か
  • 自社施工保証の有無:工事後の不具合に業者側が責任を持って対応できるか

ご自宅の枚数・屋根材・パネルメーカー名をお伝えいただければ、現地調査のうえお見積もりをご提示いたします。屋根業者・リフォーム会社の元請けの方からのご相談にも対応しています。