太陽光パネルの鳩対策と鳥の巣の撤去から防鳥ネットまでの流れと費用

太陽光パネルの鳩対策と鳥の巣の撤去から防鳥ネットまで

太陽光パネルの鳩対策は、巣ができる前なら隙間を塞ぎ、巣ができたあとならパネルを外して鳥の巣を取り除いてから、防鳥ネットで隙間を塞ぎます。パネルの下の奥にできた巣は、パネルを載せたままでは取り除きにくいためです。巣に卵やヒナがいる場合は、許可なく取り除けません。

この記事では、太陽光パネルの下に鳩などの鳥が巣を作る理由と被害、自分で取り除くのが難しい理由、鳥害対策の工事の流れと費用を解説します。

パネルを外して戻す費用の全体は太陽光パネルの再設置費用でご説明しています。

当店では、まず資格を持つスタッフによる点検・現地調査で、屋根とパネルの状態を確かめてからお見積りします。ご相談は無料です。

太陽光パネルの下に鳩などの鳥が巣を作る理由

太陽光パネルと屋根の間の隙間は、鳩などの鳥が巣を作りやすい場所です。

パネルと屋根の隙間は、鳥にとって格好の巣作りの場所です。当店が茨城県つくば市でパネルを外したときも、隙間に鳥の巣の跡がありました。

困るのは、パネルが載ったままでは、隙間の奥で何が起きているかを確かめにくいことです。栃木県大田原市の工事では、屋根の工事のためにパネルを外したときに、屋根とパネルの隙間に鳥の巣を見つけました。

太陽光パネルの下の鳥の巣による被害

パネルの下の巣による被害には、フンによる屋根材の傷みと、配線のかじりがあります。

どちらもパネルの下で起きるため、パネルを外すまで気づきにくいという共通点があります。

フンによる屋根材の傷み

巣を放っておくと、たまったフンで屋根材が傷むおそれがあります。フンがたまるのはパネルの下の屋根なので、パネルを載せたままでは掃除が届きません。

パネルのまわりや地面に落ちたフンを掃除するときは、手袋とマスクを着けてください。東京都環境局は、野鳥は様々な細菌や寄生虫を持っているおそれがあるとして、清掃のときは使い捨てのビニール手袋やマスクを着け、フンに直接触れないよう呼びかけています。

出典:東京都環境局「野生鳥獣との接し方について」(2026年4月20日更新)(清掃のときの注意)

配線のかじり

つくば市の工事では、パネルを外したあとに、鳥の巣の跡と、かじられて傷んだ配線が見つかりました。当店はかじられた配線を新しくやり直し、パネルを戻しています。

配線が傷んだまま放っておくと、発電効率が下がるほか、ショートや漏電のおそれもあります。配線の傷みはパネルが載った状態では見つけにくく、外して初めて分かることがあります。

太陽光パネルの鳩対策は巣ができる前と後で変わる

巣ができる前は隙間を塞いで入れないようにし、巣ができたあとはパネルを外して巣を取り除きます。

巣があるかどうかで、やることが変わります。それぞれの考え方を見ていきます。

太陽光パネルの鳩対策で巣ができる前と後の対策の違い

巣ができる前に隙間を塞ぐ予防

東京都環境局は、ドバトの巣について「巣を作り始めた時点で取り除くか、巣を作らせないことが大切」としています。対策としては、ベランダを例に、室外機などの隙間をふさぐことや、鳩が止まるところにワイヤーを張ることを挙げています。ワイヤーについては「侵入を防ぐための簡易的な措置」としています。

太陽光パネルでも、鳥を隙間に入らせないためには、パネルと屋根の隙間そのものを塞ぐことが中心になります。

隙間を塞ぐ作業は屋根の上で行います。屋根塗装やカバー工法でパネルを外す予定があるなら、そのときに一緒に考えると足場を一度で済ませられます。屋根塗装とパネルの脱着の関係は屋根塗装で太陽光パネルは脱着すべきかでご説明しています。

出典:東京都環境局「野生鳥獣との接し方について」(2026年4月20日更新)(ドバトがベランダに巣を作ってしまったとき)

巣ができた後にパネルを外して行う撤去

巣がパネルの下の奥にあると、パネルを載せたままでは手が届きません。つくば市と大田原市の工事は、どちらもパネルを外したところで、鳥の巣や巣の跡が見つかっています。

巣を取り除いてそのままパネルを戻すと、また同じ場所に巣を作られることが考えられます。当店では、パネルを取り外したときに巣を撤去し、パネルを戻したあとに、パネルのまわりへ防鳥ネットを張ります。つくば市と大田原市の工事でも、防鳥ネットを取り付けています。

巣だけを取り除くことには、特別な許可は要りません。巣に卵やヒナがいる場合の決まりは、次の節でご説明します。

出典:東京都環境局「野生鳥獣との接し方について」(2026年4月20日更新)(巣のみの撤去と許可)

太陽光パネルの鳩の巣を自分で取り除くのが難しい理由

パネルの下の鳩の巣を自分で取り除くのは、巣の場所、屋根の上の作業、配線、法律の4つの理由で難しい作業です。

自分でできるのは、地上から様子を確かめることと、早めに相談することです。4つの理由を順にご説明します。

パネルの奥にある巣

巣がパネルの下の奥にあると、パネルを載せたままでは取り除くのが難しくなります。つくば市でパネルを外したときのように、巣のまわりで配線が傷んでいることもあり、パネルを外してみないと分からないことが残ります。

屋根の上での作業

東京都環境局は、建物の解体業者向けに太陽光パネルの取り外しマニュアルを出しています。このマニュアルは、パネルの取り外しなどは高所作業になるため、転倒・転落に注意が必要だとしています。感電のショックで落下するなど、二次災害につながるおそれにも触れています。

屋根に上がったり、パネルの上に乗ったりするのは避けてください。

出典:東京都環境局「使用済住宅用太陽光パネルの取り外しマニュアル【概要版】」(令和7年1月)(3ページ 屋根上での作業)

発電中の配線

同じマニュアルは、太陽光パネルは電力系統から切り離したあとも、日が当たれば発電するとしています。パネルの下には電気が流れる配線があり、巣のまわりの配線がかじられて傷んでいることもあります。

巣を取ろうとして、パネルの下に手を入れたり、配線に触れたりしないでください。

出典:東京都環境局「使用済住宅用太陽光パネルの取り外しマニュアル【概要版】」(令和7年1月)(2ページ 日照による発電)

卵やヒナがいる場合の許可

東京都環境局は、巣だけを撤去することには特別な許可は要らない一方で、卵またはヒナを含めた野生鳥獣は許可なく捕獲・殺傷できないとしています。ドバトの例では、卵を産んでいる場合は許可なく撤去できず、ヒナが巣立つまで1か月ほど待つよう案内しています。

この決まりの元になっているのは、鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)です。第8条が、鳥獣と鳥類の卵の捕獲や採取などを原則として禁止しています。第2条で鳥獣は「鳥類又は哺乳類に属する野生動物」とされているため、鳩に限らず、野鳥すべてに同じ決まりが当てはまります。

許可を出すのは環境大臣か都道府県知事で、多くの都道府県では許可の権限の一部を市町村長に移しています。卵やヒナを見つけたら、触らずにお住まいの都道府県か市町村の担当部署へ相談してください。

出典:東京都環境局「野生鳥獣との接し方について」(2026年4月20日更新)(巣のみの撤去・卵やヒナ・巣立ちまでの期間)/e-Gov法令検索 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(平成14年法律第88号)(第2条・第8条)/環境省「捕獲許可制度の概要」(許可の権限者)

太陽光パネルの鳥害対策工事の流れ

鳥害対策の工事は、パネルを外して鳥の巣を取り除き、配線を確かめてパネルを戻してから、防鳥ネットで隙間を塞ぐ順に進みます。

当店のつくば市と大田原市の工事に沿って、6つの工程をご説明します。2件とも、屋根の工事でパネルを外すのに合わせて行いました。

太陽光パネルの鳥害対策工事の流れ6つの工程

現地調査

屋根とパネルの状態、パネルの枚数と並び方、屋根の工事の予定を確かめます。

現地の状況は当店が確認しますので、お客様に屋根へ上がっていただく必要はありません。

パネルの取り外し

配線を外してから、パネルを屋根から下ろします。大田原市の工事では、パネルを外したときに屋根とパネルの隙間に鳥の巣が見つかりました。

外したパネルは、戻す前に簡単に清掃します。パネルの簡易清掃は、単価表の脱着の単価に含めています。

巣の撤去

当店では、パネルを取り外したときに、パネルの下の巣を撤去します。巣だけであれば、取り除くのに特別な許可は要りません。

卵やヒナがいる場合は、許可なく取り除くことはできません。決まりは前の節の「卵やヒナがいる場合の許可」でご説明したとおりです。

配線の確認

巣のまわりの配線を確かめ、傷んでいれば直します。つくば市の工事では、かじられていた配線を新しくやり直しました。

当店には電気工事士が在籍しているため、配線の取り外しから補修、復旧まで当店で対応します。

パネルの復旧

屋根の工事がある場合は、工事が終わってからパネルを戻し、配線をつなぎ直します。つくば市の工事は屋根塗装が終わってからパネルを戻しました。

戻したあとは、電圧を測って発電を確かめます。電圧測定と連系確認は、脱着の単価に含めています。脱着の基本は太陽光パネルの脱着完全ガイドでご説明しています。

防鳥ネットの取り付け

パネルを戻したあと、パネルと屋根の隙間に防鳥ネットを取り付けます。つくば市の工事では、鳥が入り込めない仕上がりにしました。

巣を取り除くだけで終わらせず、パネルを戻したあとに防鳥ネットで塞ぐところまでを、1回の工事で行います。

太陽光パネルの鳩対策の費用

鳥害対策の費用は、防鳥ネットの費用だけでなく、巣を取るためにパネルを外す脱着の費用と、足場の費用を合わせて見ます。

当店がつくば市と大田原市で行った工事の金額で、防鳥ネットの費用と、工事全体の総額を分けてご説明します。

防鳥ネット取り付けの費用

防鳥ネットの費用は、つくば市が33,000円、大田原市が76,780円(いずれも税込)でした。どちらも工事全体の内訳の1つです。工事全体の金額は次の表にまとめました。

大田原市の工事は、ご依頼側からご指定のあった別の材質のネットを使ったため、つくば市と金額が違います。防鳥ネットの費用は、材質や現場によって変わります。ご自宅の金額は、現地調査のあとにお見積りします。

パネルを外して巣を撤去するときの総額

当店ではパネルを外して巣を取るため、防鳥ネットのほかに脱着の費用がかかります。2件とも屋根の工事と一緒に行った工事で、新しい金具と足場の費用も入っています。

費目 茨城県つくば市(14枚) 栃木県大田原市(16枚)
太陽光パネルの脱着184,800円211,200円
新しい金具101,750円114,400円
防鳥ネット33,000円76,780円
足場170,500円171,050円
総額490,050円572,880円
  • 金額はすべて税込です。大田原市は端数の調整により、内訳の合計と総額が一致しません。
  • 2件とも、屋根の工事に伴ってパネルを外したときの工事の金額です。
  • 総額は、当店がつくば市と大田原市で行った工事の金額です。
  • 脱着の単価・取付金具・足場の扱いは単価表ページをご確認ください。

1枚あたりの脱着の単価は、枚数ごとに枚数別の単価表で公開しています。取付金具と足場は、現場ごとのお見積りです。

屋根工事と同時に行うときの足場代

2件の足場代は170,500円と171,050円(いずれも税込)で、総額の中でも大きな割合を占めています。

大田原市の工事では、パネルを外す工事のタイミングで防鳥ネットも取り付けたことで、後日あらためて足場を組む費用がかからずに済みました。屋根塗装などでパネルを外す予定があるなら、そのときに鳥害対策も一緒に考えておくと、足場を一度で済ませられます。

パネルを外すケースと費用の考え方は太陽光パネルの取り外し費用もご覧ください。

太陽光パネルの鳥害対策の施工事例

当店がつくば市と大田原市で行った鳥害対策の工事を、2件ご紹介します。

どう見つかり、何をしたかを短くまとめます。金額は前の節をご覧ください。

茨城県つくば市の事例

リピーターのお客様の屋根塗装に伴う、14枚のパネルの脱着です(2024年9月)。パネルを外すと、鳥の巣の跡と、かじられて傷んだ配線が見つかりました。

かじられた配線を新しくやり直し、屋根塗装が終わってからパネルを戻して、パネルと屋根の隙間に防鳥ネットを取り付けました。お客様からは、パネルを戻したあとの鳥害対策まで提案してもらえてよかった、というお声をいただいています。詳しくはつくば市の施工事例をご覧ください。

栃木県大田原市の事例

足場の工事でお付き合いのあったリフォーム業者様からの、屋根の工事に伴う16枚のパネルの脱着のご依頼です(2024年9月〜10月)。パネルを外したときに、屋根とパネルの隙間に鳥の巣が見つかりました。

パネルの脱着とあわせて防鳥ネットを取り付けました。足場があるうちに対応したため、後日あらためて足場を組む必要はありませんでした。詳しくは大田原市の施工事例をご覧ください。

太陽光パネルの鳩対策のよくあるご質問

太陽光パネルの鳩対策と鳥の巣について、よくある質問にお答えします。

Q1 鳩対策の費用はいくらですか

A1: 当店がつくば市と大田原市で取り付けた防鳥ネットの費用は、33,000円と76,780円(いずれも税込)でした。巣を取るためにパネルを外す場合は、脱着と足場の費用もかかります。

Q2 自分で鳩対策はできますか

A2: 地上から、フンが落ちていないか、鳥が出入りしていないかを確かめることはできます。屋根に上がる作業や、パネルの下に手を入れる作業は、転落や感電のおそれがあるため避けてください。

Q3 パネルの下に鳥の巣があるとどうなりますか

A3: 当店がつくば市でパネルを外したときは、パネルの下の配線がかじられて傷んでいました。フンがパネルの下の屋根にたまることもあります。

Q4 巣に卵やヒナがいたらどうすればよいですか

A4: 許可なく取り除くことはできません。触らずに、都道府県か市町村の担当部署へ相談してください。東京都環境局はドバトの例で、巣立ちまで1か月ほど待つよう案内しています。

Q5 カラスやスズメなど鳩以外の鳥でも対策は同じですか

A5: 巣だけなら許可なく撤去でき、卵やヒナは許可なく捕獲できない、という決まりは野鳥すべてに同じです。巣の場所や状態は現地調査で確かめます。

出典:東京都環境局「使用済住宅用太陽光パネルの取り外しマニュアル【概要版】」(令和7年1月)(A2)/東京都環境局「野生鳥獣との接し方について」(2026年4月20日更新)(A4・A5)/e-Gov法令検索 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(平成14年法律第88号)(A5 第2条・第8条)

太陽光パネルの鳩対策なら「太陽光パネル脱着専門店」にお任せください

当店は、関東一円で太陽光パネルの脱着を専門にしています。パネルの取り外し、鳥の巣の撤去、配線の補修、パネルの復旧、防鳥ネットの取り付けまで、まとめてご相談いただけます。

電気工事士が在籍しているため、配線の取り外しから補修、復旧まで当店で行います。大田原市では、足場があるうちに防鳥ネットの取り付けまで済ませました。金額は、中間マージンをカットした適正価格でご提案しています。

大田原市のように、屋根の工事を請けたリフォーム業者様からの、パネルの脱着のご依頼も、現場ごとにお受けしています。実際の工事は施工事例で、脱着の金額は枚数別の単価表でご覧いただけます。

まとめ

太陽光パネルの鳩対策は、巣があるかどうかで分けて考えます。この記事でお伝えしたことを、4点にまとめます。

  • 巣ができる前は、パネルと屋根の隙間を塞いで、鳥を入らせないようにします
  • 巣ができたあとは、パネルを外して巣を取り除き、配線を確かめてから戻し、防鳥ネットで隙間を塞ぎます
  • 巣に卵やヒナがいる場合は、許可なく取り除けません。鳩に限らず野鳥すべてに同じ決まりです
  • 費用は防鳥ネットだけでなく、脱着と足場も合わせて見ます。屋根の工事でパネルを外すときに一緒に行うと、足場を一度で済ませられます

パネルの下の様子は、地上からは分かりにくいものです。フンが落ちる、鳥が出入りしているといった様子に気づいたら、点検・現地調査からご相談ください。ご相談は無料です。