パワコンの交換費用は、パワコン本体の代金と、取り替える工事の費用に分かれます。この2つを分けて見ると、手元の見積りを比較しやすくなります。
この記事では、住宅の屋根に載った太陽光発電のパワコンを対象に、費用の目安と内訳、金額が変わる条件、実際の工事での内訳、依頼先を選ぶときの見方までを、太陽光パネルの脱着を専門にしている立場から解説します。
替え時をどう判断するかは「パワコンの寿命と交換時期」、パワコンという機器そのものの説明は「太陽光発電のパワコンとは」でご説明しています。太陽光パネル本体の交換をお探しの方は太陽光パネルの交換をご覧ください。
パワコンの交換についてのご相談は無料です。必要に応じて、現地の状況を確認したうえでお見積りします。
パワコンの交換費用の目安
金額を見るときは、その数字がどこから来たのかと、何が含まれているのかをセットで確かめます。
ここでは、国の委員会の資料に出てくる金額と、メーカーや販売会社が公開している費用情報をもとに解説します。
国の調査で示されている金額
国の調達価格等算定委員会の資料に、住宅用の5kWの設備を想定した調査結果として、パワコンの交換について38.4万円という数字が示されています。この調査は毎年行われていて、年度によって結果は変わっています。
ただし、この資料からは、その金額に何が含まれているかまでは確認できません。 本体の代金、工事費、古い機器の処分費、足場の費用のどれが入っているかは書かれていないため、「本体を含んだ交換の総額」と読み替えることはできません。
出典:経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(令和8年2月5日・PDF)(38.4万円。31ページ 脚注5)/経済産業省 調達価格等算定委員会「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」(令和6年2月7日・PDF)(年度による変動。22ページ)
公開されている費用情報の金額
機器のメーカーや販売会社も、交換費用の情報を公開しています。公開されている費用情報では、本体と工事費を分けて示している例もあれば、住宅用の総額として25万〜60万円という幅で示している例もあります。内訳に、モニターなどの計測ユニットや、古い機器の撤去・処分費を入れている例もあります。
同じ「交換費用」でも、含まれる範囲や現場の条件によって金額は変わります。金額そのものより、その金額に何が含まれているかを見てください。
※ここで触れた費用情報は、オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(本体と工事費を分けて公開)と、エコでんち(株式会社エスイーライフ/住宅用の総額25万〜60万円)が公開しているものです(2026年9月15日に各社のページで確認)。当店の金額ではありません。
パワコンの交換費用の内訳

パワコンの交換費用は、本体の代金と工事費に分かれ、そこに現場の条件しだいで別の費用が乗ります。
見積りでは、本体の代金と工事費が分かれていることも、一式でまとめられていることもあります。どちらの場合も、その金額に何が含まれているかを確かめます。
パワコン本体の代金
取り替える機器そのものの代金です。容量や機種によって変わります。
当店では、パワコン本体の手配も承っています。すでにお手元で機器を用意されている場合も、取り付けの工事からご相談いただけます。
交換の工事費
古い機器を外し、新しい機器を取り付け、配線をつなぎ直して、動作を確かめるところまでの費用です。どれくらいの手間がかかるかは、次の章でご説明する現場の条件によって変わります。
別途かかることがある費用
ここでご説明するのは、一般的な費用の考え方です。本体の代金と工事費のほかに、現場の条件によって次のような費用が必要になることがあります。
- 高い位置での作業になる場合の足場の費用
- 古い機器の処分にかかる費用
- 現場までの交通費
どれが必要になるかは現地を見てから決まりますので、見積りの段階で「この金額に何が含まれるか」を確かめてください。当店にご依頼いただく場合の費用の範囲は、「パワコンの交換だけを依頼する場合」でご説明します。
パワコンの交換費用が変わる主な条件
同じ「パワコンの交換」でも金額が動くのは、現場の条件が1件ずつ違うためです。
ここでは、金額に影響することがある4つの条件を挙げます。ご自宅がどれに当てはまりそうかを見てみてください。
パワコンの設置場所
パワコンは、屋内や、屋外の雨露が直接かからない壁面に取り付けられています。どこにあるか、どの高さにあるかで作業のしかたが変わり、費用に影響することがあります。
機器そのものの説明は「太陽光発電のパワコンとは」でご説明しています。
出典:一般社団法人 太陽光発電協会 よくあるご質問「どんな機器を設置するのですか?」(パワコンの取り付け場所)
足場の必要性
高い位置での作業になる場合は、足場が必要になることがあります。足場を組むことになれば、その費用が別にかかります。
当店の施工事例では、屋根の工事にともなう足場の費用は15万円台から18万円台でした。ただしこれは施工事例に出てくる、屋根全体に組んだ足場の金額です。パワコンだけの工事で足場を組む場合の金額ではありません。
配線や既存設備の状態
取り付け位置や配線の変更が必要になる場合は、追加の作業が発生することがあります。いまの配線をそのまま使えるかどうかは現場によって違いますので、現地で確認します。
選ぶ機種
古い機種の後継機がない場合は、別のメーカーや別の機種を選ぶことになります。機種が変わると、取り付けや配線の作業が変わり、費用に影響することがあります。
当店の神奈川県秦野市の施工事例では、同じメーカーの後継機種を選んで交換しました。当店ではパワコン本体の手配も承っていますので、機種の相談からお受けできます。
パワコンの交換だけを依頼する場合
当店は、屋根の工事をともなわない、パワコンの交換だけのご依頼もお受けしています。
ここでは、当店にご依頼いただく場合の費用の範囲と、よくお問い合わせいただく「パネルを外すのか」という点をご説明します。
当店の工事費と交通費

パワコン本体を交換するだけの場合、当店の工事費は5万円で、これに交通費がかかります。含まれるものと、別になるものは次のとおりです。
- パワコン本体の代金は含みません。機器そのものの代金は、工事費とは別に計算します
- 古い機器の処分費は含まれます。取り外した機器の処分のために、別の費用をいただくことはありません
- 足場が必要な場合は、足場の費用が別途かかります
- 配線を延長する必要がある場合は、その作業の費用が別途かかります
交通費は、現場までの距離などによって異なります。金額はお見積りの際にご確認ください。
太陽光パネルの脱着の扱い
パワコンを交換するときに、必ず屋根の太陽光パネルを外すわけではありません。外す必要があるかどうかは、設備の構成と工事の内容によって変わります。
当店の神奈川県秦野市の施工事例では、太陽光パネルの脱着とパワコンの交換が、別の費目として計上されています。この現場では別の工事として扱われた、ということです。ご自宅で必要になるかどうかは、現地調査で確かめます。パネルを外す工事そのものについては、太陽光パネルの脱着の完全ガイドでご説明しています。
見積りの前に確認すること
お見積りのご相談では、次のような点を確認します。
- パワコンの設置場所(屋内か、屋外の壁面か)
- 設置からの年数
- いまの症状(エラーの表示、発電量の変化など)
- 屋根の工事のご予定の有無
現場によっては、機種や容量、配線のようすもあわせて確認します。お客様に屋根へ上がっていただく必要はありません。現地の状況は当店が確認します。
パワコンの交換費用の実例
実際の工事では、パワコンの交換費用が総額の中でどう計上されるのかを、公開している施工事例でご覧いただけます。
ここでは1件の内訳を見たうえで、複数の金額を比べるときの見方を整理します。
秦野市の工事の内訳
神奈川県秦野市で、太陽光パネル20枚の脱着に合わせて、エラーで停止していたパワコンを同じメーカーの後継機種へ交換した工事です。屋根の工事にともなう一時的な取り外しで、工期は24日間でした。
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 太陽光脱着(20枚) | 198,000円 |
| 足場 | 168,300円 |
| パワコン交換 | 55,000円 |
| 総額 | 421,300円 |
このパワコン交換の55,000円は、パワコン本体の代金を含まない、工事だけの金額です。この現場では屋根の工事のために足場を組んでいて、その費用は別の費目です。55,000円は工事全体の総額ではなく、あくまでパワコン交換の工事費としてご覧ください。
写真付きの詳細はこの施工事例でご覧いただけます。
金額を比べるときの見方
見積りやインターネット上の金額を比べるときは、そこに何が含まれているかをそろえてから比べます。確かめる点は5つです。
- パワコン本体の代金が入っているか
- 交換の工事費だけか
- 足場の費用が入っているか
- 太陽光パネルの脱着が入っているか
- 古い機器の処分が入っているか
この記事で挙げた金額も、それぞれ含まれる範囲が違います。国の資料の数字は何が含まれるかを確認できず、秦野市の55,000円は本体の代金を含まない工事費です。範囲が違う金額を並べても、比べたことにはなりません。
屋根の工事と一緒にパワコンを交換する場合
屋根の工事のご予定があるなら、その時期に合わせることで、費用と手配のしかたが変わる場合があります。
ここでは費用と段取りの話に絞ってご説明します。いつ替えるかという時期の判断は「パワコンの寿命と交換時期」でご説明しています。
足場の扱い

屋根の塗装やカバー工法では、屋根全体に足場を組むことがあります。パワコンの交換に足場が必要な現場であれば、その足場が組まれている間に作業することで、後日あらためて足場を組まずに済む場合があります。
当店の施工事例でも、足場が組まれている期間に配線の保護管の交換や防鳥ネットの取り付けまで行い、後日あらためて足場を組む費用を発生させずに済んだ例があります。ただし、もともと足場が必要ない現場では前提が変わりますので、一緒に行えば必ず費用が下がる、というものではありません。
工事の手配
屋根の工事と電気の工事を別々の会社へ依頼すると、それぞれの日程を合わせる必要が出てきます。
当店では、太陽光パネルの脱着から、屋根の工事に伴う電気工事、パワコンの交換までまとめて相談できます。足場の設置から対応した施工事例もあります。神奈川県横須賀市の施工事例では、屋根のカバー工事に合わせて、設置から16年が経ちモニターが故障していたパワコンを交換しました。
パワコンの交換前に確認しておきたい手続き
固定価格買取制度などの認定を受けている設備では、変更の内容によって手続きが必要になる場合があります。
必要かどうかは設備と変更の内容で決まります。ここでは、どこを見て確かめるかをご説明します。
認定を受けた設備の変更手続き
認定を受けた事業計画の内容を変更する場合は、変更内容に応じた申請や届出が必要です。どの項目がどの手続きにあたるかは、資源エネルギー庁が「変更内容ごとの変更手続の整理表」として公開しています。
パワコンの付け替えにともなって、この整理表の項目に変更が生じる場合は、手続きが必要です。整理表には「パワーコンディショナーの自立運転機能の有無」という項目があり、自立運転機能の有無およびその内容(設定値(kW))を変更する場合は、変更認定申請により申請するようにと書かれています。
この記事の説明だけで判断せず、下記の一次情報と窓口で確かめてください。
出典:資源エネルギー庁「変更内容ごとの変更手続の整理表」(2026年4月1日更新・PDF)(自立運転機能の有無の取り扱い)/資源エネルギー庁「50kW未満太陽光の変更申請手続の方法」(変更手続の種類と流れ)
手続きの確認先
手続きは「再生可能エネルギー電子申請」で行います。ログインして、認定設備の中から変更したい事業計画を選び、手続きの種類を選ぶ流れです。
個別の判断に迷う場合は、資源エネルギー庁の問い合わせ窓口(0570-057-333/平日9時〜18時)で確かめられます。
出典:再生可能エネルギー電子申請(手続きの窓口)/資源エネルギー庁「50kW未満太陽光の変更申請手続の方法」(問い合わせ窓口)
パワコンの交換を依頼する業者を選ぶ3つのポイント
見るところは、金額の安さよりも、必要な工事と費用の範囲を説明できるかどうかです。
見積りを取るときに確かめたい点を3つに絞ってご説明します。
必要な電気工事に対応できるか
パワコンの交換は、配線をつなぎ直す作業をともないます。電気工事士法では、一般用電気工作物等に係る電気工事の作業には、第一種または第二種電気工事士の資格が必要とされています。パワコンの交換で配線工事を行う場合も、こうした資格が必要です。
依頼先が電気工事まで対応できるかを確かめてください。当店には電気工事士が在籍しています。
出典:e-Gov法令検索 電気工事士法(昭和35年法律第139号)第3条第2項(電気工事の作業に従事できる人)
見積りの内訳が分かるか
本体の代金、工事費、足場、古い機器の処分、交通費が、工程ごとに分かれているかどうかです。
「一式」でまとめられている場合は、そこに何が含まれているのかを聞いてください。分からないまま比べても、金額の高い低いは判断できません。
足場や屋根の工事も相談できるか
足場が必要な現場では、足場をどこが手配するかで段取りが変わります。屋根工事と電気工事を別々の会社へ依頼するケースもあり、その場合は複数の会社との調整が必要になることがあります。
当店では、太陽光パネルの脱着から、屋根の工事に伴う電気工事、パワコンの交換までまとめて相談できます(体制は脱着工事のご案内をご覧ください)。
業者様からのパワコンの交換のご依頼
屋根の工事を請けられている業者様から、パネルの脱着とパワコンの交換をまとめてお引き受けしています。
施主様へ見積りをお返しするために必要なことを、2つに分けてご説明します。
施主様への見積りに必要な確認
パワコンの設置場所、設置からの年数、いまの症状、屋根の工事のご予定。このあたりをお知らせいただければ、ご相談を進められます。機種や配線のようすなど、現場で確かめたほうがよい点は、あらためて確認します。
脱着と電気工事の一括手配
屋根の工事にともなうパネルの脱着と、パワコンの交換をまとめて手配できます。神奈川県横須賀市の施工事例は、元請けの屋根業者様からのご依頼で、足場の設置、パネルの脱着、パワコンの交換を一括でお引き受けしました。
「いつもは足場業者と太陽光業者を別々に手配していたが、一括で頼めたので現場の管理が楽だった」というお声をいただいています。対応できる地域は、このあとの会社紹介でご案内します。
よくあるご質問(FAQ)
パワコンの交換費用について、ご相談で多い質問をまとめました。
Q1: パワコンの交換費用はいくらですか?
A1: パワコン本体の代金と、取り替える工事費がかかります。国の委員会の資料には、5kWの設備を想定した調査結果として38.4万円という数字がありますが、何が含まれるかは資料から確認できません。実際の金額は、設置場所や足場の要否など、現場の条件によって変わります。
Q2: 本体の代金と工事費は何が違いますか?
A2: 本体の代金は機器そのものの値段で、容量や機種によって変わります。工事費は、取り替えの作業にかかる費用です。見積りでは2つが分かれていることも、一式でまとめられていることもありますので、その金額に何が含まれているかをご確認ください。
Q3: パワコンの交換に足場は必要ですか?
A3: 現場によります。高い位置での作業になる場合は必要になることがあり、その分の費用が別にかかります。屋根の工事のご予定があるなら、その足場が組まれている間に作業できる場合があります。
Q4: パワコンの交換に申請は必要ですか?
A4: 認定を受けている設備では、変更の内容によって手続きが必要になる場合があります。資源エネルギー庁の「変更内容ごとの変更手続の整理表」の項目に変更が生じるかどうかで決まります。詳しくは本文の「パワコンの交換前に確認しておきたい手続き」をご覧ください。
Q5: パワコンの交換に補助金は使えますか?
A5: 補助の制度は、年度と自治体によって内容が変わります。お住まいの自治体の窓口で、その年度の制度をご確認ください。
Q6: パワコンの交換だけでも頼めますか?
A6: お受けしています。パワコン本体を交換するだけの場合、当店の工事費は5万円で、これに交通費がかかります。本体の代金は含まず、古い機器の処分費は含まれます。足場や配線の延長が必要な場合は別途です。
出典:経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(令和8年2月5日・PDF)(A1の38.4万円)/資源エネルギー庁「変更内容ごとの変更手続の整理表」(2026年4月1日更新・PDF)(A4の手続き)
パワコンの交換なら「太陽光パネル脱着専門店」にお任せください!
当店は、関東一円で太陽光パネルの脱着を専門にしています。太陽光パネルの脱着から、屋根の工事に伴う電気工事、パワコンの交換までまとめて相談できます。足場の設置から対応した施工事例もあります。
電気工事士が在籍しているため、配線の取り外しから復旧、パワコンの交換まで対応できます。パワコン本体の手配も承っていますので、機種の相談からお任せいただけます。金額は、中間マージンをカットした適正価格でご提案しています。
対応できる地域や体制は会社概要を、太陽光パネルの脱着の金額は枚数別の単価表をご覧ください。個人のお客様はLINEとお電話で、業者様は現場ごとのご相談として承っています。
まとめ|本体の代金と工事費を分けて見積りを確かめましょう
この記事でお伝えしたことを、5点にまとめます。
- パワコンの交換費用は、本体の代金と工事費に分かれ、そこに現場の条件しだいで足場などの費用が乗ります
- 国の委員会の資料には38.4万円という数字が示されていますが、何が含まれるかは資料から確認できません
- 金額を比べるときは、本体の代金、工事費、足場、パネルの脱着、古い機器の処分のうち、どこまでが入っているかをそろえます
- 屋根の工事のご予定があるなら、その時期に合わせることで足場の手配が変わる場合があります
- 当店の工事費5万円と交通費は、パワコン本体を交換するだけの場合のものです。パワコン本体の代金は含みませんが、古い機器の処分費は含まれます。足場が必要な場合と、配線を延長する必要がある場合は、別途費用がかかります
ご自宅の設備でいくらになるかは、設置場所と現場の状況を見てからのご案内になります。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。実際の工事は施工事例でご覧いただけます。

